人生を生きていると、落ち込むこと、嫌なことありますよね。
ときに、「自分はいらない人間なんじゃないか…。」と自己肯定感が低く、自分のことを悲観的に考えてしまう人も多いんじゃないでしょうか?
自分はいらない人間だと思い込んでしまう心理
そもそも自己肯定感が低い人は、世の中にどれぐらいいるのか考えたことはありますか?
リサーチリサーチ(リサリサ)では、自己肯定感をテーマに以下のようなアンケート調査による結果が出ています。
【調査結果】Q1. 現在のあなたの、自己肯定感について、当てはまるものをお答えください。(単数回答)【n=1000】※この調査では自己肯定感を、「自分を肯定する感覚」つまり「自分は大切な存在、価値ある存在だ」と感じる心の感覚のことをいいます。現在の自己肯定感についてお聞きしたところ、全体で最も多い回答は「どちらかといえば低いと思う」となり31.0%が回答しました。「とても高いと思う」、「高いと思う」、「どちらかといえば高いと思う」を合計した高い計は44.8%と半数に満たない結果となりました。年代で比較をすると、自己肯定感の高い計が最も多かった年代は60代以上となり、64.5%が回答しました。引用:リサーチリサーチ
リサーチリサーチのアンケート調査では、31.0%の人が自己肯定感が低いと感じているとのこと。
結構な確率ですよね。
本題に戻りますが、こうした自己肯定感が低く〝自分はいらない人間だ〟と思い込んでしまう人の心理には、ある特徴があります。
人と比べ自分の価値を決めてしまう
これ誰しもが当たり前のようにやっていることが多く、人と比べすぎてしまう人ほど〝自己肯定感が下がり、劣等感を実感してしまいやすい〟のです。
これを繰り返していると、「自分なんていらない人間だ!」と勘違いするきっかけに繋がってしまうんですね。
でも!
冷静に考えると、人は個々で良いところや悪いところは違うのは当たり前ですよね。
個々で違うからこそ、自分の個性を活かせて輝かせることも出来るんです。
なので、本来は人と自分を比べて、「自分を責めるのは違うのではないか?」と私は違和感を感じます。
みんな誰もが能力や個性も一緒だったら、誰も褒められることもなくなりますし、誰も活躍できなくなってしまいます。
みんな同じなら、何か目標にすることや夢もなくなってしまったりと、そんな人生ほどつまらないものはないです。
もちろん、自分よりも優れた人が身の回りに多くいる環境ほど、「自分はダメな奴、自分はいらない人間なんじゃないか?」と勘違いしていしまいますよね。
でも、あなたにはあなたにしかない能力や個性が必ずあります。
今は人と比べることでしか、自分の価値を見つけられなくなっているのかもしれませんが、それでは自分の本当の価値のある部分を見つけることは出来ません。
だからいつまで経っても、「自分はいらない人間」なんて勘違いや思い込みから抜け出せなくなってしまうのです。
自分の悪いところにばかり意識がいっている
どうしても、日本は自分の良いところを褒める習慣がないですよね。
自分で自分を褒めるなんて、「みっともない。悪いところを見つけて直していくことが成長だ!」なんて頭の固い人も多いと思います。
確かに、悪いところを克服したり直していくのも人生にとって必要なことかもしれません。
しかし自分の悪いところばかり見ていても、「自分なんて何にも出来ないダメな奴」という思い込みに繋がります。
自分責めしてばかりいれば精神的にも苦しくなって、成長もなにも前へ進めなくなってしまう人もいますよね。
自分には、どっちのタイプが合うのか見極めていくのが大切です。
自分の悪いところを見れば見るほど、劣等感から抜け出せずに前へ進めなくなるタイプの人なら、自分の良いところを見つけて過ごしていく方が、より成長に繋がるタイプなのかもしれませんよ。
誰かに直接ひどいことを言われたトラウマがある
過去に、誰かから直接何か否定されるようなことを言われたことがあるトラウマのある方もいますよね。
人から直接と言われるとショックでしょうし、「自分はいらない人間なんだ…」なんて思ってしまう気持ちもわかります。
でも悪口や批判というのは、相手の価値観の問題でして相手の求めている人物像と自分が合わなかっただけの話なんです。
「わかっているんだけど…」なんて感じている人もいると思います。
しかし、たった一人の価値観の違いによる言葉に苦しんで生きてしまうのは、実にもったいないんですよね。
誰かに自分を批判や否定されるようなひどいことを言われても、全員あなたのことをそう思っているかは別の話です。
いやあり得ないですよね。
人は、どうしても自分の中にある理想や価値観で好きな人と嫌いな人を区別してしまうものです。
自分にもありますよね?
相手にとってその一人が、「たまたま自分」だっただけ。
これでも、「わかっているんだけど…」と納得は出来ないという方もいるでしょう。
そんな方は〝自分は人から嫌われてしまうこともある〟この現実を苦しいかもしれませんが受け入れる覚悟も大切です。
自分の都合よくは、全員の人から自分の事を求めてくれる訳はありません。
全員が全員、自分を好きになってくれるとも言えないんですよね。
それを心の底から納得しなければ、ずっと「自分なんて…」が始まってしまうのです。
自分をいらない人間と落ち込んでいるときに出来る最善の行動!
落ち込んでいるときほど、正しい判断や行動が出来なくなるものです。
そんなとき、「自分なんていらない人間」と思い込んで落ち込んでいるときに出来る最善の行動とは何なのか?
人と比べることが正解ではないことに気づく
今までの話の流れ的に、「でしょうね…でも分かっていても比べちゃうのよ…」という声が飛んできそうですが…。
人と比べることが正解ではありません。
これは大事なことなので、これから少しずつでも意識していくことは大切です。
人と比べることで成長に繋がることだってありますが、自分を責めるために人と比べるのだけは違います。
そこを勘違いしないようにしておきましょう。
誰かと比べることで、自分が劣っている部分が見えてしまうのは仕方ないこと。
もしかしたら、一部の人からは馬鹿にされてしまうこともあるかもしれません。
しかし世の中の人が皆、あなたのことをそう思っている訳ではありません。
なので、人と比べて劣っているところがあっても直す必要もないことだってあるのです。
皆それぞれで違っていいことも受け入れましょう。
例えば、今あなたがオリンピック選手になれますか?
そんな能力ないですよね?
でもオリンピックに出れない自分に劣等感を感じて同じように自分を責めますか?
きっと責めないはずです。それと同じなんです。
出来ない自分を受け入れる
自分には出来ないことって生きていれば〝いっぱいある〟と思います。
出来ないところを直すために努力することも大切かもしれませんが、出来ない自分を受け入れて許すことだって同時に大切なのです。
こんなことを言っても、「それじゃ成長しない!前へ進めないじゃない!」と言う人もいるでしょう。
もちろん、そういうときもあります。
しかし、自己否定ばかりしていて自分の悪いところを直そうと頑張ってもうまくいかないものです。
〝出来なくても大丈夫〟と受け入れてから、自分へのプレッシャーが減って、心が軽くなることをきっかけに生まれ変わること、成長することだって当然あります。
これも、先ほどと同様に人それぞれ、どういう思考で行動していいのかは違うのです。
今の自分を責めて悪いところばかり見て直そうと頑張っているのにも関わらず、前へ進めていない人なら、出来ない自分を受けいれてみる努力に切り変えてみませんか?
出来る自分もいることに気づいていく
ここが、最も大事です。
人と比べていてばかりで、自分の悪いところばかり見ていると、自分の良いところが見えなくなります。
そしていつの間にか、本当は〝ある〟自分の良いところを〝ない〟ことにするようになるんですね。
「自分なんていらない…」と思い込むようになるのも、自分に自信もなくなるのも落ち込むのも〝ある〟ものを〝ない〟と勘違いしていることも原因なんです。
でも大丈夫。
あなたには、良いところは必ずあります。
今は、自分では気づけていないだけ。
ちゃんと見てくれている人もいます。
周りは、わざわざ言わないだけ。
だから気づけないだけ。
だって世の中、人の事を褒めているほど、みんなにも余裕ないことも多いのです。
だから普段、自分が褒められなくたって仕方ない。
「自分なんていらない人間…」と今まで勘違いしてしまうのも仕方ないのかもしれない。
でも、知らなかっただけなんですよ。
なら自分から、人の良いところを見て、自分から褒める努力をしてみましょう。
そしたらもしかしたら、相手も自分の良いところを伝えてくれるようになるかもしれません。
ただし、お返しをもらうために人を褒めるのはおすすめできませんけどね。
これからは、自分の良いところをたくさん見ていけるように気づけるようになるためのきっかけに、この記事がお役に立てれば幸いです。
