琥珀(アンバー)には、スピリチュアルな言い伝えや効果があるとされています。
こうしたパワーストーンによる不思議な体験談を語る人は多くいるためです。
とはいえ、人によっては、石の持つ力が合わず相性の悪い石になる可能性もあるので注意も必要です。
そこで今回は、そんな琥珀(アンバー)の特徴など、石の力や魅力について語っていきたいと思います。
琥珀(アンバー)の歴史と名前の由来
もともと琥珀(アンバー)は、太陽の光を長く浴びて育った木の樹液をもとに化石化されたものです。
中には、太陽の光を封じ込めた石と言われることもあります。
また、琥珀(アンバー)は化石の中でも珍しいとされる植物由来の化石。
昔から、日本では旧石器時代や縄文時代などでも装飾品などに使われていたり、世界では貴族が持つもの(最上級の高価な品)としても扱われていたみたいです。
江戸時代では、琥珀(アンバー)をお香としても使われていたという話もあります。
琥珀(アンバー)をお香として出た煙には、悪いものを浄化する作用があるとも言われてたそうです。
琥珀(アンバー)の名前の由来は、古代アラビア語からくるアンバール「海に漂うもの」から名づけられました。
中国では、虎の魂が石化したものとして捉えられていたようです。
琥珀(アンバー)の石言葉と特徴(鉱物データ)
琥珀(アンバー)の石言葉には、以下のような意味が込められています。
琥珀(アンバー)の石言葉 |
抱擁、長寿、財運、活性、繁栄 |
このような石言葉があることから、生き生きした人生へ導いてくれるような石と感じます。
琥珀(アンバー)の特徴(鉱物データ)については、以下の表をご覧ください。
琥珀(アンバー)の特徴(鉱物データ) | |
和名 | 琥珀(こはく) |
モース硬度 | 2~2.5 |
比重 | 1.05~1.1 |
光沢 | ガラス光沢、樹脂光沢 |
色 | 黄色、灰色、褐色、橙黄色、 黄白色、赤色、帯青黄色、桃色、青色、 帯淡緑黄色 |
産地 | ロシア、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、ラトビア、リトアニア、エストニア、ポーランド、ドイツ |
琥珀(アンバー)の種類
琥珀にも色々な色や種類があるのをご存知ですか?
琥珀の種類 | 性質 |
異物や虫の混入型の琥珀 | 古来の虫やその他異物が混入した琥珀
貴重なため一般流通しても高額な取引で売買されやすい |
イエローアンバー | 一般的によく見かける琥珀
黄色く透き通った琥珀 |
レッドアンバー | イエローアンバーに赤みが入った琥珀
天然なものなら赤みが濃いほど価値も高い |
チェリーアンバー | イエローアンバーより赤みがあるもの
赤みが濃くなるものほど価値も高い |
グリーンアンバー | 紫外線による光を当てるとグリーンに見える琥珀 |
ブルーアンバー | 紫外線による光を当てるとブルーに見える琥珀 |
ロイヤルアンバー | 乳白色やバター色の琥珀
バルト海で取れる琥珀で宝石の中でも価値が非常に高い |
基本的に、色の付いた琥珀で流通しているのは、着色、加熱、加圧処理をされ人工的に変色させていることが多いとされています。
もしも、天然な色による琥珀だった場合は、とても貴重なので価値も高額になると思っておきましょう。
琥珀(アンバー)のスピリチュアルな言い伝えや効果
それでは、琥珀(アンバー)にまつわるスピリチュアルな言い伝えや効果についてご紹介していきます。
自分本来の生命力を高める
琥珀(アンバー)は、太陽のエネルギーを吸った樹液により形成された石です。
そのため、スピリチュアル界隈では、琥珀(アンバー)には太陽エネルギーを豊富に含む縁起がいい石として捉える人もいます。
また、太陽のエネルギーは、人間にとっての生命力とも言われています。
人間は、この世界で生きているだけで、色々な悪いエネルギーの影響を受けています。
自分に自信がなくなることや人の目線や評価を気にするようになるのは、そのためです。
そんな自分本来の生命力を太陽エネルギーを多く含む琥珀(アンバー)は引き出してくれると言われているわけです。
心身の悪いものを浄化
先ほども少し話しましたが、琥珀(アンバー)は昔から悪いものを浄化する石として扱われていました。
そのため、心身に染み付いた悪いものを浄化してくれる力もあると考えられています。
不安や恐怖心に縛られやすい人にとっては、マイナスな負の感情を浄化し、前向きな気持ちへ変えてくれるかもしれません。
財運や商売繁盛のお守り
スピリチュアル界隈では、美しい黄金色を放つ琥珀(アンバー)には、金運のエネルギーを高める力があると信じられています。
中でも、財運や商売繫盛をサポートしてくれると考えられ、金運アップのお守りとしても人気です。
商売している人にとっては、お店に多くの人が集まるなど、売り上げアップに繋がるような奇跡を起こしてくれるかもしれません。
琥珀(アンバー)のパワーストーンにまつわる体験談
ネットには、琥珀(アンバー)のパワーストーンを手に入れた人の中には、不思議な体験談を語る人もいます。
例えば、琥珀(アンバー)を持ってから、
「お店の軌道が乗ってきた」
「余計な不安を感じることが減って、不思議と落ち着いて過ごせる日が増えた」
など
石の効果によるものなのか偶然かは分かりませんが、こうしたパワーストーンを持ち始めてから嬉しい出来事を体験する人は多いんです。
琥珀(アンバー)と相性が良い人の特徴
琥珀(アンバー)の言い伝えや効果から、以下のような特徴がある人は相性が良いとされています。
例えとして、
- 前向きな気持ちに切り替えたい人
- 生き生きした人生を過ごしたい人
- 商売を成功させたい安定させたい気持ちが強い人
など
一つでも当てはまることが多いなら、何か力になることもあるかもしれません。
琥珀(アンバー)と相性が悪い人の特徴
琥珀(アンバー)の言い伝えや効果から、以下のような特徴がある人は相性が悪い可能性があります。
例えとして、
- ネガティブでいるほうが成長しやすい人
- スピリチュアルなことを信じられない人
など
このような前向きな気持ちや向上心がない人ほど、メリットを感じにくい石と思っておきましょう。
琥珀(アンバー)と相性の良い石
琥珀(アンバー)と最も相性の良い石は、ルチルクォーツが挙げられます。
ルチルクォーツは、金運を引き寄せる最強の石とも言われています。
そのため、財運の力があるとされる琥珀(アンバー)と組み合わせることで、よりお金に困らない豊かな人生へ導くとされています。
琥珀(アンバー)と相性の悪い石
琥珀(アンバー)と最も相性の悪い石は、トパーズが挙げられます。
トパーズは知性の高い石と言われますが、琥珀(アンバー)は本能を高めるような石です。
そのため、相反的な特徴を持つ石同士なので、組み合わせるとお互いの力を邪魔してしまう可能性もあります。
相性としては悪い組み合わせと言えます。
琥珀(アンバー)のスピリチュアルな使用方法
ここからは、スピリチュアル的に効果的と言われる琥珀(アンバー)の使用方法をご紹介していきます。
ブレスレットとして
心身の浄化を助けるとされる琥珀(アンバー)は、パワーストーンブレスレットとして身につけるのがおすすめとされています。
日頃から人との接触が多い人にとっては、相手から発せられる悪いエネルギーを浄化するよう働いてくれます。
置物として
琥珀(アンバー)には、財運を高める力があると言われているため、商売繁盛の願掛けとして原石をお店に置いておく人もいます。
金運のエネルギーが流れやすい空間へ変えてくれて、商売繁盛へ導いてくれるかもしれません。
琥珀(アンバー)の正しい取り扱い方法と注意点
実際に琥珀(アンバー)を入手したときのため、石の正しい取り扱い方法や注意点もご紹介していきます。
本物の琥珀か偽物かどうか判別する方法
スピリチュアル界隈で人気の琥珀(アンバー)ですが、偽物も出回っていると言います。
琥珀の偽物として認識されやすいのは、以下3つです。
- コーパル:月日を経たず化石化してしまった若い琥珀(アンバー)と言われるもの
- 再生・圧縮琥珀:琥珀(アンバー)の破片を集め人工的に作ったもの(材料は本物)
- プラスチック模造:プラスチックを利用して琥珀(アンバー)に見せかけたもの
純粋な琥珀(アンバー)を手に入れる上で、しっかり見極めてから購入するようにしましょう。
そこで、正真正銘の琥珀(アンバー)か確かめる方法もご紹介しておきます。
- アルコールに浸ける:ネバったらコーパル
- 生理食塩水に入れる:本物なら浮く
- 熱した針を刺す:樹脂の匂いが香れば本物、甘酸っぱい匂いコーパル
- 傷を付ける:傷が付けば本物
購入した琥珀(アンバー)が本物か偽物か調べるときは、一つの参考にしてみましょう。
お手入れ方法や保管方法
琥珀(アンバー)は、モース硬度2~2.5と低いです。
そのため、傷つきやすく扱いには注意が必要です。
汚れを拭き取るときは、なるべく柔らかい布を水で軽く濡らして優しく拭き取りましょう。
無理にゴシゴシ洗ったり、強い洗剤などの使用はNGです。
保管するときは、琥珀(アンバー)を単体で宝石箱やジュエリーポーチに入れるのがベストです。
浄化方法
スピリチュアル視点から、琥珀(アンバー)の力を維持するには定期的に石の浄化は必要です。
琥珀(アンバー)の浄化方法は、
- 月光浴
- 水晶
- ホワイトセージ
- 音叉ヒーリング
この辺りがおすすめです。
中でも、月光浴と水晶の浄化が相性が良いとされています。
満月の光に当てて浄化、または水晶の上に一晩置いて浄化してみましょう。
琥珀にまつわる話の豆知識
琥珀には、色々な話や説があります。
ちょっとした豆知識として、ご紹介しておきますね。
ヨーロッパと琥珀の関わりは古く、約1.5万年前、デンマークの遊牧民族が装身具・護符などに利用しはじめました。琥珀は、18世紀前半まで、海の産物と信じられ、18世紀後半から陸でも採掘されるようになりました。当時、琥珀は北方の金といわれ、同じ重さの金と琥珀が交換され、また小さな琥珀の細工物1つと、健康な奴隷1人が交換されたほど高価なものでした。
引用:久慈琥珀
英国では結婚10年目に夫から妻へ琥珀を贈る習慣があります。琥珀の神秘な輝きは、ヨーロッパでは幸福を招くものと信じられ、琥珀を贈ると、“幸せを贈る”という意味をもって積年の愛の花が開くとされています。
引用:久慈琥珀
海の神”ネプチューン(ポセイドン)”の娘は、若い猟師と恋におちた。二人の仲を怒ったネプチェーンは、若者を海に沈めてしまった。それを嘆いた娘の涙は、海に落ちていつしか琥珀となったという。琥珀にまつわる悲しい伝説、乙女の涙、人魚の涙と呼ぶのもこうした物語からきているのでしょうか。
引用:久慈琥珀
まとめ
このように、琥珀はアンバーとも呼ばれますが、古来から人類にとって特別なものとして扱われてきた化石でもあります。
そんな琥珀には、太陽のエネルギーが封じ込めれていると考えられ、スピリチュアル界隈からも人気なアイテムでもあります。
琥珀のスピリチュアルな力を感じてみたいと思った人は、取り扱いには注意しながら、お守り感覚として持ってみましょう。
この記事が、少しでも誰かの役立つ情報になっていれば嬉しいです。