世間では、「セラピストの仕事はきつい!」なんて噂が出回っていることもあります。
これからセラピストを目指そうと思っている人にとっては、ちょっと不安になる噂ですよね。
でも、実際はどうなのかが重要ですよね。
残念ながら、楽な仕事かどうか聞かれたら、きついかもしれません。
そこで今回は、過去に整体サロンを経営していた院長の経験を持つ私が、セラピストの仕事はきついのかどうかリアルをぶっちゃけていこうと思います。
セラピストの仕事がきついと言われる理由!よくある現場での本音
私自身含め、実際に現場に出ているセラピスト仲間の話を聞いても、仕事がきついなどの不満を持っている人が多いのは事実です。
どう具体的にきついのか?
そんなセラピストならではの仕事がきついと感じる場面を紹介していきます。
体力を使うため疲れる
セラピストと言っても、色々とあります。
中でも、アロママッサージをしているところは、本当に体力を使うので疲れると言います。
もともと、施術を行うセラピストは、基本は立ち仕事です。
一日に何人も施術するとなれば、疲労から腕や腰を痛めたりする人も多い業界なんですよね。
一回の施術で、60分90分などの長時間コースなどもあるので、仕事内容がハードになりやすく体力的にきついと感じる人も多いんです。
お客さんのクレーム対応
セラピストは、主にリラクゼーション業界で働く人も多いでしょう。
となると、様々なお客さんが来ます。
中には、クレーマーに近いヤバいお客さんもくるときもあるんですよね。
慣れない新人なんてなおさらでしょうが、このクレーム対応が一番きついとされています。
もちろん、セラピスト側の問題によるクレームなら自業自得ですけどね。
ただ、理不尽なクレームやイチャモンも多いんです。
理不尽なクレーマーへの対応によって、怒鳴られたり、ネチネチと文句を言われるのを我慢して対応しなければならないのは、このセラピストの仕事がきついと感じる瞬間でもあります。
給料が少なすぎてやってけない
セラピストでも就職してしまえば、お給料は安いことが多いです。
自分の知り合いのセラピストでは、長年の店長クラスで手取り25万~28万ぐらいと聞きました。
新人ともなれば、手取り15万なんてことも結構あります。
やりがいだけで、なんとか続けていけるセラピストもいるでしょうが…。
こうした収入の少なさによる生活のきつさってのは感じやすい世界でもあります。
セラピストの世界で、余裕を持った生活できるほどの収入を得るには、独立して成功するしかないのが現実なんです。
施術の結果を出せるか毎回プレッシャー
セラピストは、お金をもらって施術をします。
お客さんに満足してもらえるか、常にプレッシャーもあります。
もちろん、自信があればプレッシャーなんてないでしょうけど…。
セラピストは、意外に自分の施術に自信を持てない人も多いんです。
心のどこかで、
「クレームを言われたらどうしよう…。」
「結果を出せず満足させることができなかったらどうしよう…。」
こんなこと考えながら施術している人もいます。
このような心配性なセラピストほど、仕事がきついと感じやすいです。
人間関係でのいざこざ
セラピスト業界あるあるなんですが、職場によってはめんどくさい先輩とかいます。
上から目線で、経験年数や実力差を見せつけてくるような人だったりですね…。
こういった実力社会になりやすい手に職を付けた専門職ほど、マウントの取り合いで優越感に浸るような人も多いんです。
自分自身も研究会などに参加したりしていたので、色々なサロンから代表レベルの人が集まり関わる機会がありました。
でも、こうした研究会は、自分に自信があるプライドが高い人が集まりやすい場所です。
そのためか、無駄に教えたがりの人やマウント合戦が始まることもよくあります。
実際に仕事よりも、こうしたマウント体質の職員への対応のほうがクレーマーのお客さんよりもきついこともあります。
きついというより、つらいのほうが言葉的には正しいかもしれませんが…。笑
職場によっては夜勤勤務もある
セラピストの就職先はリラクゼーション業界が多いでしょうが、店舗によっては24時間営業のところもあります。
そのため、夜勤業務になることもあると生活習慣が乱れてしまうこともあるため、体力的にもきついと感じるセラピストもいるんです。
指名されないことでの劣等感
リラクゼーション店で働くセラピストは、指名制度に悩まされることもあります。
やっぱり、指名されるセラピスト=実力ある人気者というイメージを持つため、指名されないと自分に劣等感を感じる人も多いです。
こうした実力社会による洗礼を受けやすい業態でもあるため、精神的にきついと感じるセラピストもたくさんいます。
セラピストの仕事がきついと感じさせない働き方のコツ
実際に、セラピストの仕事がきついと感じている人は多いでしょうが、単純に要領が悪くてきつくなっているだけのこともあります。
少しでも気楽にセラピストの仕事をするには、働き方を変えるなどのコツ(工夫)も大切です。
ここからは、セラピストの仕事をきついと感じさせない働き方のコツもご紹介していきます。
あまり悩むことがあっても深く考えず引きずらない
セラピストの業界は、真剣に取り組むほど悩みも増えやすいです。
正直なところ、一つ一つの悩みに対して真剣に向き合っていたらキリがないし、心身共に限界を迎えます。
メンタル面での退職も多い世界なので、なんでもかんでも深く考えて悩みを引きずることはやめたほうがいいでしょう。
悩みを解決することは大切なことかもしれませんが、セラピストの仕事を楽しんで過ごしたいなら前向きに取り組めることを優先して過ごしていきましょう。
自分だけにしかない強みを見つけていく
実力社会のセラピストの世界は、あまり人と比べてばかりいれば上には上がいるので劣等感を感じることも多いです。
良いセラピストを目指すなら、完璧な人間を目指すよりも自分にしかない強みを見つけて伸ばしていくほうが現実的ですし気楽です。
何より、自分の強みを極めていけば、不思議と実力あるセラピストとして周りからも評価されるようになります。
あまり人と比べて劣等感からセラピストの仕事がきついと感じるような環境へはしないようにしましょう。
自分にとってのセラピストの将来(目標)を明確化にしていく
どんなセラピストになりたいか将来を明確化しておくことは、仕事へのモチベーションを高めることにも繋がります。
何より、セラピストとしての将来への目標がある人のほうが、どんな大変なことでも前向きに取り組めて乗り越えることもできます。
また、ちょっとやそっとのことでは、仕事の中できついと感じることも減るでしょう。
独立も視野に入れて自分の自由な働き方を確立していく
セラピストの仕事がきついと言われていることのほとんどは、環境によるものです。
要は、自由に動けないことが多いためです。
本当の意味で、セラピストの仕事をきついと感じさせない環境を作りたいなら、独立も視野に入れましょう。
自分自身で、自由な働き方ができるようになるので、色々と気楽にセラピストの仕事ができるようになります。
経営が上手くいけば、収入面でも不満がなくなるので一石二鳥です。
セラピストの仕事はきつい!でもやりがいはある
ここまで、セラピストの仕事のきついところばかり話してしまいましたが、それでもこれだけ多くのセラピストが世の中にいるのには理由があります。
それは、どれだけ仕事がきつくても、それ以上のやりがいがセラピストの仕事にはあるからなんです。
中でも、やりがいを感じる場面は以下2つです。
実力社会だからこそ自分の実力が分かりやすい
セラピスト業界は、手に職を付けるような専門職でもあるので、実力社会でもあります。
自分の知識や手技(施術)や接客一つで、お客さんの満足度や結果は変わります。
そのため、努力しただけ結果に繋がることが目に見えて分かりやすいんですよね。
頑張った分だけ結果が出ると、自分への自信に繋がりやすい仕事なのは良いところでしょう。
お客さんから感謝される
自分の施術によって、お客さんから感謝されることの多い仕事でもあります。
疲れた顔で来院され、返るころには元気で笑顔になっていたり、ありがとうと感謝してくれたときには、心の底からこの仕事をしてよかったと感じられます。
毎日のように、人から感謝の言葉を言われる仕事は、なかなかありませんからね。
いくら仕事できついことがあっても、正直頑張れちゃう人も多いんです。
そのため、やりがいを持って長く続けていきたいと思える職業です。
個人的には、きついところはありますが、心からおすすめできる仕事でもあります。
まとめ
このように、様々な場面でセラピストならではの仕事のきつい場面はあります。
でも、それ以上にやりがいを感じられる仕事でもあるんですよね。
また、工夫次第では、セラピストの仕事できつい場面を減らすことだってできます。
より効率的に考えて行動できるかで、セラピストの仕事は一切きつくならずにできるようにもなります。
少しでも要領よくセラピストの仕事に取り組みたいと思うなら、今回ご紹介したセラピストの仕事がきついと感じさせない働き方のコツも参考の一つにしてみてください。
この記事が、少しでも誰かの役立つ情報になっていれば嬉しいです。