「セラピストに向いている人って、どんな人?」
このような質問をリラクゼーション関連の職業に就こうとしている人から、今まで何度も聞かれることがありました。
結論としては、どんな人でもやる気さえあれば向いてると言いたいところですが…。
今回は、整体サロン経営を経験者の私が、現場に出てリアルに感じたセラピストに向いている人の特徴を話していこうと思います。
現場に出て分かった!セラピストに向いている人の特徴
なんでも、現場に出てみないと分からないことはあります。
実際に、自分もセラピストの仕事をして分かったことがありました。
この仕事をしていく中で、「セラピストに向いている人は、こんな感じの人なんだろうな…。」なんて思った場面をいくつかご紹介していきます。
それでは、リアルな話を暴露していきます。
ハッキリ物事を伝えられる人
セラピストは、接客業でもあります。
よく接客業では、「お客さんは神様!」なんて言われますよね。
しかし、それはセラピストの世界では半分正解で半分間違いです。
お客さんを神様扱いすることは良いことですが、決して言いなりになれって意味ではありません。
本来、お客さんの悩みを解決していくことができるセラピストが一番信頼を得られます。
しかしながら、なんでもかんでもお客さんの言いなりになってしまう頼りないセラピストが多いんですね。
セラピストというプロとしての立場がなくなってしまっているって言うんですかね…。
これでは、お客さんからの信頼は得られません。
お客さんの悩みを解決に導くためには、お客さん自身の間違った知識を指導しなければならないときもあります。
お客さんのニーズに応えるために、ハッキリ伝えなければならないことを伝えられるセラピストは貴重な存在になります。
お客さんにとって良い人になろうと縛られてはいけない。
頼りになる存在になれるようなハッキリ物事を言える人ほど、この業界に向いています。
好奇心旺盛な人
この業界は、色々なお客さんが来ます。
そのため、お客さんのことを知ろうとする意欲は大事です!
何事にも興味を持てる好奇心旺盛さがある人ほど、お客さんの話も熱心に聞けます。
この聞く力は、接客の際に役立ちます。
お客さんが自分の話を気持ちよく話せる空間作りをするには、このセラピスト側の好奇心旺盛さによって左右されるんです。
「知らないことを知るのが好き!」なんて性格の人ほど、セラピストに向いているなと感じますね。
努力熱心な人
この業界は、努力次第でセラピストの実力って物凄く変わります。
どれだけ天性の才能で施術のセンスやスキルを持ち合わせていても、センスやスキルだけでは限界があることもあるんです…。
例えば、人体の知識がどれだけあるかだけでも、セラピストの実力に差は開きます。
だって、お客さんから身体や心の悩みを相談されたときに、知識不足ではベストな回答ができませんからね。
セラピストに向いている人は、現状に満足しないタイプでしょう。
成長のためにコツコツと勉強を続けられるような努力熱心な人ほど、このセラピストの世界ではのし上がっていける存在なので向いていると感じます。
楽観的に物事を考えられる人
この業界は、人と人との関わりが近く深くなりやすい環境です。
そのため、お客さんとの関りの中で、「あのとき、こうしておけば…。あのとき、こう言えば…。」なんて細かい失敗や反省することも多い世界なんですね。
そのため、物事を深刻に考えやすい人ほど、ストレスで体調を崩してしまいやすい。
あまり、ストレスを抱えやすい人や考え込みやすい人は、このセラピストの仕事が嫌いになる傾向があって辞めてしまう人も多いんです。
失敗するたび落ち込むタイプよりも、すぐに気持ちを切り替えられる人や前向きに考えられる人のほうが、この世界に向いている人でしょう。
笑顔を作れる人
もうね。
これ、超絶大切なことですよ。
セラピストの役目の一つには、癒しを与えることもあります。
施術による癒しを提供し、お客さんに笑顔になってもらうことが大切なんです。
そんなとき、担当してくれるセラピストは笑顔のほうが、お客さんも心から笑顔にもなれるし安心しますよね。
それは、微笑むような笑顔でも構いません。
そのため、セラピスト側自身も笑顔になるような仕事への取組みをしていくのが大事です。
セラピストもお客さんも笑顔になれるような関りを大切にできる人ほど、このセラピスト業界に向いている人と言えます。
体力がある人
思っている以上に、セラピストの世界は体力がいります。
働くお店や施術の内容によっても、身体を大きく使ったりしますしね。
一回の施術も、60分から長いコースだと120分などかかる場合もあるでしょう。
それを一日平均5人~ぐらい行わなければいけないんです。
正直、慣れるまでは体力がないとやっていけない人もいます。
腰を痛めたり、疲労が抜けず体調を崩したりなど。
そのため、セラピストの世界で生きていくには、できるだけ体力がある人のほうが良いかもしれません。
自身の心と身体のケアができる人
人を癒すことがセラピストの役割でもありますが、自分自身の心と身体のケアができる人かどうかでも向いているかどうか変わります。
お店によっては、指名制度があって実力差がハッキリ見える世界です。
メンタル面が落ち込んでしまうこともあるでしょう。
慣れるまでは、施術や接客に疲れてしまいやすい。
心も身体も追い込まれてしまう人もいるでしょう。
だから、自分自身の心と身体のケアもできる人のほうが、潰れずにセラピストの世界に生き残っていけるんです。
将来性を求めない人
リアルな話ですが、セラピストは需要が高い業界でもあるんですが…。
収入面に対しては、不安定です。
就職すれば、生活するぐらいのお給料はもらえるかもしれませんが、あまり裕福な暮らしはできない人のが多いんです。
ボーナスなんてないところもよく聞きますしね。
どうしても、セラピストで大きな収入を得たいなら、独立してサロン経営を自らするしかありません。
そのため、人生を長い目で見たときに、将来性や収入面にあまり期待を持ちすぎない人のほうが向いているかもしれませんね。
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セラピストになる前に必要な心構え
セラピストを目指す理由は、人それぞれで違うでしょう。
しかし、この業界で大切なことは、一つでも自分のやりがいを見つけていくことです。
やりがいのない状態で、この仕事を続けていくとどうしてもマイナス思考になりやすい。
それでは、仕事への不満ばかりを感じるようになってしまいます。
マイナスだけでなくプラスにも物事を見る視野を広げていけなければなりません。
どうしても、嫌なところばかりに意識が行ってしまう人ほど、仕事を辞めてしまう人も多い世界だからです。
せっかくセラピストになるなら、
- セラピストでしか味わえない楽しいこと
- やりがいを感じられること
この2つに意識が傾けるようにしていくことをおすすめします。
セラピストになってよかったこと
ここまで、セラピストに向いている人の話をしてきましたが…。
中には、リアルな内容を見て、「やっぱり自分には向いてないかも…。」なんて思ってしまった人もいるでしょう。
でも、確かに大変なところも多いセラピストの世界ではありますが、それ以上にやってよかったこともたくさんあるんです。
例えば、
- お客さんと仲良くなれる。
- お客さんから感謝される。
- お客さんの優しさで差し入れがある。
- やりがいを感じる場面が多い。
- 家族や身の周りの大切な人にも施術ができる。
などなど。
こうした温かい場面や役立つ場面もたくさんあるんです。
実際に現場に出たら、セラピストになってよかったと思えることは必ずあるはずですよ。
まとめ
このように、セラピストに向いているような人には特徴があるんです。
好奇心旺盛だったり、努力熱心だったり、笑顔が絶えない人だったり、物事をハッキリ言えるプロとしての頼りになる一面も見せれる人だったり!
実際にセラピストの現場に出て、初めてこのような部分が大事なんだなと実感しました。
もちろん!
人それぞれで、個人の良さは違います。
全員これを目指せって言っているのではないので、ご安心ください。
お客さんとセラピストが、お互いに笑顔になれるような環境を目指していただければいいのかなと感じます。
この記事が、これからセラピストを目指している人にとって一つの参考になれば嬉しいです。