「辛い時こそ笑え!」なんて言葉が昔からありますよね。
ポジティブで良い言葉のようにも見えますが、感情を抑えて無理に笑っても余計に苦しくなってしまう人もいるんですよね。
人によって、前を向くきっかけやどん底から這い上がるきっかけだって違います。
そこで今回は、辛い時こそ笑えは正しいことなのかについて解説していきたいと思います。
辛い時こそ笑えの言葉は、自分を見失う道に進みやすくなる理由
「辛い時こそ笑え!」という言葉は、人を慰めるときによく使いますよね。
そのため、世間的にも良い言葉として捉えていることが多く、当たり前かのように落ち込んでいる人に対して使ってしまうこともあるでしょう。
でも、本当に辛い時に心の底から笑える人はいるのかってこと…。
辛い感情を隠して無理して笑っていたって、余計に心が苦しくなってしまう人だっているんですよね。
辛い時だからこそ笑えないのは、当たり前のことですからね。
そこを忘れてしまってはいけないんです。
もちろん、笑っていたら気持ちが楽になる人もいるかもしれません。
でも、無理して自分の気持ちに嘘をついて笑ってしまうようになったら、自分を見失う道に進んでしまいやすくなることもあるんです。
だって、辛い時こそ笑えなんて生き方をしていたら、自分の気持ちを隠すことが当たり前になってしまう人もいるからです。
中には、
「人の前では、弱音は吐いてはいけない!」
「人に心配させないように表情だけでも笑ってないとダメだ!」
こんな自分を縛るよな考えになってしまう人もいるんですよね。
本当は、辛いことがあったときこそ…
もっと、自分と向き合う時間や感情を出し切る時間も大切なんではないかと思うわけです。
自分の気持ちや感情は隠さず出し切ることが大切
本当は辛い時こそ笑うんじゃなくて、そのときの自分の気持ちや感情をそのまま受け入れて出し切ることが大切なんです。
例えば、
「悲しいときは、思いっきり泣いてもいい!」
寂しいときは、思いっきり誰かに頼って甘えればいい!」
イライラしているときは、思いっきり言いたいことを言えばいい!」
こうして、自分の気持ちに正直になることが心を軽くするんです。
人生すべて笑っていることが幸せとは限りませんからね。
もちろん、いつだって笑っていられることが多いほうが幸せかもしれません。
でも、人生生きていれば、誰だって壁にぶつかることもある。
ショックなことや挫折を経験することだって嫌でも起きます。
だからこそ、幸せなことがより幸せに感じるんです。
ずっと笑顔で幸せも良いかもしれませんが、それでは幸せが当たり前になってしまって価値が分からなくなってしまう。
例えば、初めてのスポーツを始めるときなんてまさにそうです。
初めてやることは慣れるまで、上手くできないのは当たり前ですよね。
上手くなるには、苦労することはあるし、悔しい思いをすることだってあります。
でも、努力して頑張って練習してできるようになったときは、とっても嬉しいですよね。
こうした色々と困難に立ち向かうときほど、乗り越えた先にある幸せをより感じるものなんです。
本当の笑顔を引き出すには、辛い時に笑うのではなく、辛いことから乗り越えることのほうが大事なのかもしれませんよね。
自分の気持ちのまま生きているほど大切なことに気づく
ここまでは、辛い時こそ、そのときの自分の気持ちや感情を大切にしようと言いましたが…。
中には、辛い時こそ笑ってないとやってらんない人だっていますよね。
誰だって、辛い現実から逃げたくなるときや向き合いたくない時期だってあるでしょうからね。
そんなときは、そのときの自分の気分のまま過ごすのもOKです。
逃げたいなら逃げればいい。
笑ってなきゃやってられないぐらい辛いなら無理してでも笑えばいい。
でも、逃げていても辛い日々が続くようなら、本当は自分はどうしたいのか気づくことが大切です。
どんな道を進んだって、どんな選択をしたって、どれも自分の決めた道であり選択です。
自分の決めた道なら、どんなに遠回りすることがあっても、いつか自分の本当の気持ちに気づくことはあります。
大事なのは、今の自分の気持ちや感情を大切にすること。
そのときの気持ちや感情からでしか気づけない大切なことがあるんです。
だから、辛い時こそ、どんな気持ちや感情でいてもいい。
どうしていいか分からなくなったときは、自分のしたいようにして過ごせばいいんだと思っておきましょう。
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本当に辛く笑えないときや解決しないときは、心のプロに頼ろう
何か壁にぶつかって悩んでいるとき、自分一人ではどうしようもできないことだってありますよね。
そもそも自分だけでは、
- 悩みの解決策が分からない。
- 自分の気持ちをコントロールできない。
- 友人や家族に相談しても、慰めてはもらえるだけで問題が解決しない。
こんなこともよくあることだと思います。
それだけ、問題や悩みの根本原因を見つけるのは自分一人では至難の業だからです。
もしも、辛い時に周りに相談しても、心の悩みが解決せずに苦しいときは、心理カウンセリングを利用してみることもありでしょう。
世の中には、相談のプロ(心理カウンセラー)と呼ばれる人がたくさんいます。
話を聞いてくれるだけでなく、自分の悩みの根本の原因を見つけてくれるプロでもあるんです。
中には、心理カウンセリングなんて聞けば、敷居が高く気軽に受けるものではないと思っている人もいますよね。
しかし、そんなことはありません。
今では、対面のカウンセリングだけでなく、電話やメールでも気軽に悩みを相談できる時代です。
辛いことがあったとき、いくら無理して笑っていたり、無理に一人で解決しようと頑張っても、心が限界を迎えて体調を崩してしまうなんてこともありえます。
そんな最悪な展開を避けるためにも、心理カウンセリングを利用して自分の気持ちを楽にしてみましょう。
人に悩みを打ち明けることや話すことが苦手な人は、メール相談ができるカウンセラーに頼ることをおすすめします。
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まとめ
このように、辛い時こそ笑えって言葉は、ときには人を救う言葉になることもあれば…。
返って、自分の気持ちや感情を隠すようになって、余計に苦しむ言葉になることもあるんです。
辛い時こそ、そのときの自分の気持ちや感情のまま過ごしてもいいんです。
そのときの自分の気持ちや感情のときにしか気づけない大切なこともあるかもしれませんしね。
どんなことがあっても、自分の決めた道や選択なら不正解なんてことはないんです。
辛いことがあっても、自分自身を信じて生きていきましょう。
この記事が、少しでも誰かの役立つ情報になっていれば嬉しいです。