誰でも、何か悪いことをしてしまったり、人を傷つけた経験があると罪悪感は感じるものですよね。
でも、この罪悪感が中々消えずに、心が苦しくなっている方もいるでしょう。
なぜ罪悪感を感じるのか
人生生きていると、罪悪感を感じることなんてたくさんあります。
専業主婦を対象とした罪悪感に関する調査では、以下のような報告もでています。
株式会社ビースタイルが運営する、主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」が「専業主婦の罪悪感」に関する調査結果を11月2日に公開した。
調査結果によると、専業主婦・主夫経験者の56.6%が「専業主婦であることに後ろめたさ・罪悪感を覚えたことがある」と回答したことがわかった。(しゅふJOB総合研究所調べ 2018年5月23日~6月4日、専業主婦・主夫経験者815人対象のインターネットリサーチ)
引用:FNNPRIME
このように、罪悪感というのは、どんな環境下においても感じてしまう人は多いもんなんです。
原因としては、昔からの日本の教育もあるでしょう。
自分たちは、生まれて間もないときから、親や学校の先生など、
「悪いことをしたら反省しなさい」
「人の役に立てるような人間になりなさい」
そんな風に、教育または怒られ続け育てられてきましたよね。
こういう当たり前かのように教わってきたことは、無意識でも、身体や心に染み付いているものなんです。
罪悪感と言うのも、人の役に立たなければならない、反省しなければいけないという気持ちからも来ているものかもしれませんね。
罪悪感が消えない人の特徴
罪悪感が消えない人、それを引きずる人には特徴があります。
私も、仕事柄カウンセリングしてきた人数も数千人といます。
その中でも、罪悪感に縛られて体調を崩してしまう人の特徴で多かったのは、3つ!
予測しすぎる人、考えすぎな人
なんでも、先のことを予測してしまう人、考えすぎな人っていますよね。
「これをしたら、こうなりそう」
「こんなこと言ったら、きっとこう言われそう」
こうして、なんでもかんでも行動する先のことを予測して考えすぎるタイプは、人よりも多く罪を償わなければならないことが増えていきます。
理由は、
「自分の行動が誰かを傷つけてしまっているのではないか…」
「私は〇〇だから、人に迷惑をかけているに違いない…」
こんな勘違いが始まりやすくなるからです。
このような証拠も根拠もないことにも、「絶対そうだ」という謎の自信を持って罪悪感を感じている人は多いんです。
完璧主義・几帳面
物事に関して、なんでも几帳面で完璧主義だと、気持ちの切り替えができない人は多い。
何か壁にぶつかれば、どんなに不可能なことでも、諦めずに頑張ってしまいます。
そしてまた、新しい壁にぶつかるたびに悩みが増えていくんです。
このように、完璧主義で几帳面な人ほど、悩みを溜め込みやすく失敗することが増えやすい。
結果、人に迷惑をかけてしまうことも多くなり、罪悪感を感じやすい悪循環な環境からも抜け出せなくなってしまうんです。
自分軸よりも他人軸で生きている
自分のことよりも、他人のためばかり考えて生きている方は多いですよね。
日本は、「人のために」が強い国なので、良いところでもあるんですが…。
でも、自分を犠牲にしてまで人のために生きているのが、問題だったりするんです。
人のために動くことが多すぎると、当然、人のためにならなかったときに、「役に立てなかった…」とショックを受けてしまう人は多いですよね。
人のために何かをすることは良いことです。
でも、自分のために生きることもしなければ、生活の中での罪悪感は増えていく一方なんです。
手っ取り早く罪悪感を消す方法
実際に、罪悪感が消えない人は、何をすればいいのか。
ここからは、罪悪感を手っ取り早く消していくために必要なことを、ご紹介していきます。
素直に謝る
罪悪感が消えない原因に、本当に自分が悪いことをしてしまったのであれば、素直に謝ることで相手から直接に許しの言葉をもらうことが、一番手っ取り早く罪悪感から解放されます。
意外にも、この直接謝ることができていない人、いつまでも一人で罪悪感だけを感じている人は多いもんです。
罪悪感を感じているだけでは、罪は償われないですよね。
当然、謝っても許してもらえるかどうかは、相手のさじ加減で変わります。
でも申し訳ないことをしてしまったとき、誰かに迷惑をかけてしまったときは、素直に自分の気持ちを相手に伝えること。
心から罪悪感から解放されてスッキリするためには、これは大事なことなんです。
物事や自分と向き合う
今罪悪感を感じていることは、本当に悩んでいても解決することなのでしょうか。
考えても仕方ないものということもよくあることです。
人生というのは、自分の都合よくすべてがうまくいくとは限りませんよね。
ときには、「仕方なかった」と受け入れなければいけない現実というのもあります。
どんな罪悪感でも、自分が自分を許してあげなければ、次に進めないこともあるんです。
たくさん罪悪感を感じて、苦しい思いはたくさんしたと思います。
もう十分、自分は反省したことでしょう。
これからは自分が自分を許してあげること、そこから罪悪感から自分を解放してあげましょう。
善意に動く
何か罪悪感を感じるような悪いことをしてしまったのであれば、これからは善意になるようなことをしていきましょう。
決して、良いことをしたからといって、それで罪が償われるというわけではないでしょうが…。
罪悪感を感じて何もしないよりも、人の笑顔のため、自分が笑顔になるために行動できるほうが、よほど意味がでてきます。
相手の気持ちを勝手に決め付けない
結構、「あの人は、きっと私に怒ってる」や「あの人は、きっと私が傷つけた」と相手の気持ちを確認もせずに決めつけてしまう人は多いです。
でも、直接聞いてもいないのに相手の気持ちを勝手に決め付けて、罪悪感を感じるのはよくありません。
「きっと、そうだろう」という根拠のないことを確信する癖による罪悪感は捨てていきましょう。
相手の気持ちを直接聞くことも大切なことですよ。
自分の気持ちに気づき、同じ失敗を繰り返さない
誰かを傷つけてしまったとき、誰かに迷惑をかけてしまったとき、なぜ自分はそんなことをしまったのか考えたことはありますか?
相手のことよりも、まずは自分の気持ちに気づいてあげなければ、同じことを繰り返します。
寂しかったからなのか、悲しかったからなのか、自信がなかったからなのか、きっと心の奥底に自分の本音が隠れています。
この自分の気持ちに気づき、自分を理解してあげることで、同じことを繰り返さないようになります。
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何をしても罪悪感が消えないときは、自分だけを見て!
何をしても、罪悪感が消えないときは、恐らく理屈どうこうの問題じゃないんです。
人に許してもらわないと罪は消えないという定義が当たり前になっているかもしれませんが、過去の自分を自分で許すことが大切だったりします。
「仕方なかった。」
「自分の気持ちに気づけなかった」
「あのころの私は未熟だった。」
そんな気持ちを自分に問いかけて、「仕方なかったんだ」と、自分で今までしてきた罪を許してあげてみてください。
当然、最初のころは問いかけたところで、すぐには納得はできないでしょう。
すぐに罪悪感が消えることなんてないかもしれませんが、日々自分に問いかけることで、自分が自分を許そうとすることも大切にしてみてくださいね。
【心の言葉】 |
今まで犯した罪を償うことを頑張るよりも、今のあなたには、自分のことを見つめてあげることのほうが大切なのかもしれません。 |
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
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