世の中には、ひきニートなんて言われている人がたくさんいます。
でも少なからず、ひきこもりになってしまう人、ニートになってしまう人には理由があることが、ほとんどです。
今回はそんな、ひきニートの実態や原因、抜け出すための5つのステップをご紹介していきます。
ひきニートとは?
今では、「ひきニート」なんて言葉が、当たり前のように口から出てくる時代です。
この、ひきニートとは、ひきこもり&就職していない人のことを指します。
特に40代以降のひきこもりによるニート者は、年々増えているようです。
内閣府は29日、自宅に半年以上閉じこもっている「ひきこもり」の40~64歳が、全国で推計61万3千人いるとの調査結果を発表した。
引用:日本経済新聞
この増え続けるひきニートと言われる方たちに対し、世間はマイナスなイメージを持っている傾向にありますよね。
調べてみると、ネットでは批判的なコメントや誹謗中傷も多く見られます。
しかし世間は、もう少しこのような就職困難者や家から出られない人たちが増えていることに、目を傾けて理解しなければならない気もしますよね。
このような、ひきニートなんて言われてしまう人たちの人口も年々増え続けているので、尚更…。
何より、いまは他人ごとのように捉えている人もいるでしょうが、実際いつ誰が就職困難になるか、ひきこもりになってしまうかなんて、わからない時代なんです。
決して、他人事とは言えないのです。
ひきこもり&ニートになってしまう原因
この、ひきこもり・ニートになってしまう原因に関しては、人それぞれで違います。
私も実際カウンセリングで、ひきこもり気味の人たちと関わってきたことがありますが、ひきこもり・就職困難になってしまう人たちの原因のきっかけは、以下のようなものが多かったです。
リストラ
今の時代は、派遣社員も多い時代ですよね。
年齢・経歴・スキルなどを見られる時代なので、就活しても採用されずに、派遣社員として生活を食いつないでいる人も多いものです。
派遣社員・正社員でもリストラされてしまうことや、仕事がなくなることもよくある時代です。
長年、やってきた仕事を急になくなってしまえば、今まで入ってきていた収入減もなくなります。
生きていくために新しい仕事を始めようと思っても、また一からスタートしなければならないプレッシャーやストレスはのしかかり、何より年齢によっては再就職が困難な人も出てきます。
このような様々な理由が重なり合うことで、就活することを諦めてしまう人、ひきこもりになってしまう人、ニートになってしまう人は多いのです。
体調不良、病気
ストレス社会と言われているこの世の中です。
当然、社員同士の人間関係、仕事や時間に追われ、極端な残業などを理由に体調を崩してしまう人も多いでしょう。
このような精神的なことで体調を崩してしまえば、回復するのには時間がかかることがほとんど。
休職してしまえば、周りに迷惑をかけてしまっている罪悪感から、仕事を辞めてしまう人もいます。
中には、体調が回復せずに、再就職への勇気や覚悟も出なくなってしまい、ひきこもり・ニートになってしまう人も多いのです。
パワハラ、人間関係のもつれ
仕事をしていると、どうしても人間関係の問題が絶えないですよね。
人の言葉を深く受け止めない人なら、うまく乗り越えられるでしょうが、人の言葉を深く受け止めてしまう人にとっては、仕事に行くことが嫌になってしまうでしょう。
この環境を無理して我慢している人ほど、体調を崩してしまい、ストレスで辞めてしまう人も多いのです。
このような人間関係によるトラブルは、トラウマにもなりやすく、再就職への恐怖心も抱きやすくなることで、ひきこもり気味のニートになってしまうのです。
甘え
甘えなんて言うと厳しいようにも聞こえますが、中にはトラウマ・理由もないのにも関わらず、「就職するのはめんどくさい」と思って、就職せずにニートになってしまう人もいます。
例えば、家庭が富裕層なほど働かなくても問題ないので、両親からの支援だけで生きていけるような人もいるんですよね。
甘えとは、もしかしたら違うのかもしれませんが、人それぞれで環境が違うことで、ひきこもりになる理由、就職せずにニートになってしまう理由も様々なのです。
ひきニートから抜け出せなくなる理由
あくまで私が見てきた、ひきこもりから抜け出せずに、就職が出来なくなってしまう人たちに多い理由は、2つ!
ひきニートから抜け出せない理由 |
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主にこの2つです。
自分を責めて否定している
基本的に、ひきこもりになっている、就職していないことに対して罪悪感を持っている人は多く、自分を責めている人や否定している人は多いです。
この自分責めや自分否定を続けてしまうことが返って、前へ進もうとする意欲に繋がらなくなってしまう原因になるんです。
自分を責めたくなる気持ち、否定したくなる気持ちはわかります。
でも、自分を責めて否定していても何も始まらないのも事実。
本人も自分を責めて否定していても何も変わらないことに気づいている人も多いでしょうが、一番の問題は、誰にも相談できずにいることで、前へ進めなくなっている人たちです。
自分に自信がない
自分を責めて否定していれば、自分に自信はなくなるのは当然です。
自信がなくなれば、前へ進むのも日に日に怖くなっていってしまいます。
自分で自分を、今の環境から抜け出せなくしてしまっている人も多いんですよね。
ひきこもりニートからの脱出する5つのステップ
今までの流れから、ひきニート生活から抜け出すための5つのステップはコチラ!
ひきこもりニートから脱出するための5つのステップ |
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人それぞれで、合う合わないはあると思いますが、合いそうだなと思った方は、是非参考にしてみてください。
ステップ1 自分を受け入れる
前へ進めない理由は、自分の今のひきこもり・ニートの環境を否定しているからです。
どのような理由で、ひきこもりやニートになってしまったかはわかりませんが、今の自分の環境を否定する必要は本来ありません。
自分のことを肯定しろと言われても難しいでしょうが、まずは自分の環境を受け入れること、前へ進めない自分、弱い自分を受け入れることも大切になります。
ステップ2 自分を認める
自分の今の環境を抜け出すためには、まずは自分のダメなところ、弱いところを受け入れることと言いました。
そして、今の環境を受けいれることが出来たら、そんな自分を許し認めることも大切です。
誰も好き好んで、今の環境になった訳ではありませんよね。
自分の環境を責めたくなるとき、否定したくなるときもあるでしょうが、抜け出すために大切なことは、今の自分を受け入れ、許し、認めることなんです。
ステップ3 自分を信じる
このように、前へ進めなくなるのには、結果自分に自信がなくなってしまうからです。
しかし先ほど話した、自分を受け入れ、許し、認めることが出来るようになれば、自分を信じることが出来るようになります。
根拠なんてないのかもしれませんが、「自分は大丈夫」と自分を信じることが出来るようになれば、不安になることも必然と減り、ひきこもりから抜け出すための意欲も少しずつ上がるはずです。
ステップ4 小さな成功体験から大きな挑戦へ
このように、自分と向き合うことが大切と話しましたが、いきなり大きな挑戦をするのは、勇気と覚悟が必要です。
中には、最初から大きな挑戦を出来てしまう人もいますが、「いきなりはちょっと」なんて人もいると思います。
最初は、自分の出来るペースで過ごし行けばいいと思います。
小さな挑戦から始め、たくさんの成功体験を積み重ねてみましょう。
小さなことでも成功体験を繰り返していくことで、少しずつ自分に自信がついて、自分を信じられるようになるかもしれません。
少しずつ、確実に、前へ進めるように自分の出来る範囲内から成功体験を繰り返してみましょう。
ステップ5 番外編:自分のダメなところを有効活用する
私のように今現在ブロガーと呼ばれる方は、たくさんいます。
中には、このような情報発信者として、自分の苦しい環境を発信していくことで、読者やファンを増やし仕事として成り立っている方もいます。
ひきこもりやニートをテーマとした、ブロガーやインフルエンサーとして生活しているような人はたくさんいるんですよね。
このような自分のダメだと思っていた環境を発信することで、生きていく意味を見つけられるような人もいるので、1つの参考になるかもしれません。
自分の認められなかった環境を、あえて有効的に捉え発信することで、今の環境から抜け出すための1つの手段になることも覚えておいて損はないと思いますよ。
どうしても前へ進めないときは、一人で悩まなくていい!人を頼ってみよう。
自分で自分を受け入れ、許し、認めることが出来れば何も問題ないでしょうが、それが出来る方もいれば出来ない人もいます。
それは、当然1人では進めないこと、1人では出来ないこともあるからです。
本当に今の環境から抜け出したい人が、今後必要になるのは誰かに相談すること、頼ることです。
人に相談すること、人に頼ることに、勇気と覚悟が必要になる方もいます。
もしも身内や友人に相談する人がいなければ、カウンセリングを受けることも考えてみましょう。
今では、カウンセリングも対面ではなく、電話やメール相談なんかもあります。
電話やメールであればハードルも下がるので、気軽に相談しやすいんじゃないかなと思います。
どちらにしろ、ひきニートと呼ばれる今の環境を抜け出すためには、少なからず何か行動をしなければならないときもあることを納得しなければなりません。
自分にとって出来る範囲内で良いので、焦らずに自分のペースで、前へ進むために必要な行動を1つでも試してみてくださいね。

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