ファスティングをしたことがある人は、一度は【強い眠気】に襲われることありますよね。
「日中に、こんなに眠くなることなんて普段ならないはずなのに、どうしてだろう?」と不安になる方もいると思います。
でも実は、この眠気はファスティング中によく見られる現象の一つなんですね。
どうしてファスティング中に眠気が起きてしまうのか、その原因や対策について紹介していきます。
ファスティング中に眠くなる原因は?
ファスティングをはじめて、約20時間(※個人差あり)経過すると、急激な眠気に襲われることが多くあるそうです。
これは、体の中に残っている「糖」が底をついてきている合図で、脳のリセットをスタートした合図でもあります。
人間の体の中には、普段食事などから栄養を補うことで、常に糖が脳や体のエネルギーとして蓄えられているのですが、この糖を摂取しなければ、体は半日程度しか維持できないと言われているんですね。
ファスティングをはじめると、食事からの栄養や糖を十分に摂取できなくなるので、半日ほど経った時ぐらいから少しずつ血糖値が下がり、糖が足りなくなってくることで、眠気などの体の変化を感じる人が多いみたいです。
ファスティング中に起きるこの急激な眠気は、脳のエネルギー消費を最小限に抑える為に、眠気を引き起こすことで糖の消費を防ごうとしている体の現れとも言われています。
そして眠気が出ているということは、体の脂肪を分解しはじめた証拠、ケトン体が生成され始めている合図でもあるんですね。
このケトン体は、人間の体の中にある肝臓で生成されますが、脂肪をケトン体に変えることで脂肪を燃焼だけでなく、脳の動きを活発にしてくれることでも知られています。
このことからも、ファスティングをはじめた頃は、眠気や頭がぼーっとすることは多いですが、ケトン体が生成されるようになってくると、体や頭がスッキリし始めることや、思考がしっかりとまわるようになります。
ある実験では、ファスティングをしている人を尿検査したところ、2日目の朝までは検出されなかったケトン体が、3日目からは検出されるようになったなどの結果も出ているそうです。
よくファスティングを始めて、3日目ぐらいから脳や体がスッキリする方が多いのも、これが1つの理由なんでしょうかね。
またファスティング中には、体の中に溜まっていた毒素や老廃物が血液中に出てくると言われています。
その汚れた血液を排出しているときに、好転反応という形で、眠気が出てくるとも言われているのです。
そのためファスティングを始めて、体の中の血液がきれいになっていけば、自然と眠気も改善される方は多いようです。
今まで、不摂生な生活をしていて血液が汚れている人ほど、体内の毒素や老廃物が排出される量も多くなるので、強い眠気に繋がりやすいこともあるみたいですよ。
しかし、これもあくまでも1つの予測と仮説になるので、全ての眠気がそうとは限りません。
ファスティングで急激な眠気を感じたとき、心配になってしまうこともあると思いますが、様子を見ることが大切ですよ。
ファスティング中に眠くなったら寝てもいいの?気を付けることは?
ファスティング中は、眠くなったら寝てしまうのも一つの方法です。
普段は、睡眠欲がほとんどなく長時間寝ることがない人であっても、ファスティング中は1日20時間寝ていたなんてツワモノもいるそうです。
日頃の疲れが出てくることや、気の緩みなども出てくるために、最初のファスティング数日間は、よく寝てしまう人が多いと言われています。
眠気がなくても、体の倦怠感やだるさを感じる方も多くいます。
【寝る前に気を付けること】 ファスティング中は、体の水分量が少ない状態なので、寝る前には、脱水に繋がらないように、水分摂取として酵素ドリンクやお水を飲むようにしましょう。 |
ファスティング中にどうしても寝られない環境下にいる人や仕事がある場合は、無理は禁物ですが、ふらつきなどなければ、少し歩くなどして体を動かすようにしてごまかしましょう。
※ファスティングによる眠気は、個人差もあるので出ない方もいます。
まとめ
基本的に、ファスティングによる急激な眠気は、体が良い方向に向かう時に起こる好転反応の一つとして見ている人が多いです。
これは、体のなかの脂肪や糖を排出している証拠でもあります。
私たちは知らず知らずのうちに、日頃の食生活から過剰な糖分やカロリーを摂取してしまっています。
眠気を感じるのは、一時的なものとして体の中がキレイになるにつれて、徐々に眠気もなくなってきます。
無理のないスケジュールの中で、ファスティングを行い様子を見ながら行うようにしていきましょう。