「お腹が空いた…」
ファスティングにとって、このお腹の空腹感は一番の天敵ですよね。
今回は、ファスティングの成功を左右するお腹が空く理由と、空腹感を感じないために出来ることについて解説していきます。
満腹感・空腹感のしくみ
人が満腹感を感じるのは、4つの理由 |
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たくさんの食べ物を食べると、お腹がはち切れそうになります。
しかし、過食が続くと、以前よりたくさんの量を食べたくなるんですよね。
食べても、なかなか満腹感を感じない状態を、「胃が大きくなった」と表現します。
しかしこれは、私たちの間違った認識なんですね。
たくさん食べたりずっと食べ続けていると、物理的には大きくなるが、過食が原因で、根本的に胃が大きくなったり小さくなることはない。
逆に「最近、食事を制限しているから、胃が小さくなった…」なんて言いますよね。
控えていれば、胃がパンパンに膨らまないため、胃が小さくなった…という表現は妥当です。
しかし、胃は大きくなったり小さくなったりしている訳ではないのです。
日々たくさん食べられるのは、お腹がいっぱいの状態に慣れているからと言えるのでしょう。 |
食べても食べてもお腹が空く理由っていったい何?
お腹に入った食べ物の量だけではなく、「血糖値の急激な上昇と下降」が空腹感と満腹感の鍵を握っています。
※ 血糖値=血液中に流れ込む、ブドウ糖(食べ物の栄養)濃度 |
➀お腹がすく=血糖値が低下すると、脳が「血糖値をあげて!」と指令をくだす ➁お腹いっぱいになる=血糖値が上昇すると、脳が「もう大丈夫だよ」と知らせる |
ここでちょっと胸に手をあてて考えてみてくださいね。
食べても食べてもお腹がすく状況、おそらくいつも食べ過ぎがちな人だったり、数日過食が続いた時に感じる空腹感ではないでしょうか?
多くの食べ物を食べると、人は血糖値がグンと上昇します。
そして、この血糖値は上がった分、急激に下がろうとするんですよね。
この血糖値の急激な変化が食べても食べても、「お腹が空く」原因になっているんです。
➀食べ物を食べ、血糖値が急上昇する ➁血糖値が急激に低下した時、空腹感を感じやすくなる 参考:医師監修common |
こんな経験はないでしょうか。
ラーメンなどの夜食を食べた翌朝、いつもに増してグーグーなるほど、お腹が空いている状態。
これは、血糖値が急激に上昇したことで急激に低下しようとしているからです。
逆に何も食べない時の方が、お腹が空いている感じはしないということです。
規則正しい食生活をしていれば、血糖値が緩やかな変化になり、異常にお腹が空くとはならない訳です。
上がる位置が、高ければ高いほど急激に落ちるジェットコースター、その分怖さを感じますよね。
でも低い位置から落ちても、そんなに恐怖は感じません。
そう考えれば、空腹感・満腹感も同じで、日常生活の中で感じている事柄も、全て脳が司っているのがわかります。
全てリンクしている脳と身体、感覚が麻痺してくるんですね。
感覚の麻痺は、ストレスからも起きてしまいます。
「ストレスで、食べても食べてもお腹が空く」状態にしている可能性も考えられるんです。
「食べても食べてもお腹が空く」を対策する方法
このように、血糖値と上昇による下降が満腹感・空腹感の原因と話しましたが、原因は日頃の食べ過ぎによる栄養過多です。
食べても食べてもお腹が空く状態を回避する対策法は、血糖値の上昇を抑えることです。
「辛い食事制限を行い痩せた」と思っても、リバウンドしてしまうのは、物理的にお腹が空っぽになっているだけではなく、血糖値が低い状態が続いているからです。
腹八分目がダイエットに良いとされるのは、血糖値が急上昇・急低下せず緩やかな変化になるためです。
結果、少ない量でもお腹が満たされ、その状態を維持できるんですね。
逆に極端に食べれば食べるほど、血糖値の上昇と低下が激しくなり、脳から「エネルギーが足りない」と指令が出てしまい、お腹が空いてしまいます。
ちなみに、生理前・生理中にお腹が空くのは、女性ホルモンの影響によって血糖値が低下するからです。
妊娠初期、旺盛になる食欲の原因も血糖値です。
参考:ユニチャーム
人が食べ物を食べると、すい臓から血糖値を下げる働きを司る「インスリン」が分泌されます。
インスリンが過剰分泌されると、ブドウ糖を脂肪に変え蓄えてしまいます。
なので、血糖値の急激な上昇をしてしまうと太る原因になるんです。
食べても食べてもお腹が空く状態をリセットするファスティング
食べても食べてもお腹がすく状態は、明らかに太る手前だと考えてもいいでしょう。
それを回避するためには、ファスティングがオススメなんです。
ファスティング期間に行う、食事を抜く行為!
食べない状態は、当然血糖値は上がりません。
なので、ファスティングは数日間行うと、不思議と食べていないのにも関わらず全くお腹が空かない状態になるケースがあるんですね。
本来ファスティングは、ダイエットの目的ではなく、胃腸を休め内臓の活力を取り戻す健康法なんです。
食べても食べてもお腹が空いてしまう状態になっている方は、軽いファスティングで血糖値を整えることが期待できるので考えてみましょう。

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